スイカ2007。
今年ももうこんな時期です。前日なのにこんなにのんびりしてていいんだろうか…ってぐらい実感がありません。というか譜面がまだファイルに入ってません(笑)。
さて、「夏」は基本的に子供ウケする選曲・企画、というコンセプトでやっていますが、なんでも今年は衣装(仮装?)がすごいことになっちゃってるとか。どうなっちゃってるのかはヒミツです。
千葉駅から近い好立地な会場ですので、お誘い合わせの上ぜひお越し下さい。ちいさなお子様連れでもお楽しみいただけます。
千城ウインドシンフォニカ - コンサート情報
なお宣伝用のイメージは久々の3DCG。2005年のスイカコンサート以来です。以下、ちょっとメイキングっぽいことを綴っておきます。ついでに「特典」ってほどのものではありませんが、文字なし+高解像度1920 x 1080のものを置いておきますのでPCの壁紙なんかにお使いくださいませ。
2005スイカのイメージはこんなの。ト音記号の真ん中の部分がスイカになってるちょっとファンタジックな絵です。今回はいちおう続編?的なつながりを持たせつつ、対照的に明るく賑やかな印象にしたくて、「カラフルな音楽記号がいっぱい散らばってるようなものってどうでしょう」と提案しました。
シンボルはあんまりマニアックなものは使わず、誰でも知ってそうな記号に絞りました("セーニョ"とかは音楽やってる人以外ちょっと馴染み薄そうですけど)。
Maestro(Finaleの記譜用フォント)の音楽記号をIllustratorで入力、アウトライン化したものをCINEMA 4Dにもってきて押し出しNURBSで立体化。それっぽく見せるためにちゃんと面取りしておきます。地味ですが、こういう細かい部分が「リアルに見える」か「いかにもCGっぽく見える」かの分かれ目ですよね。
パステルカラーの4色を適応し、たくさん複製したものを積み木をひっくり返したかのように配置。こういう「無作為なもの」を自然に見せるのってほんとに難しいです。
照明は影を作るために下手側から1灯。自然な影が得られるようにエリアシャドウを指定しておきます。あとはGI(グローバルイルミネーション)用に発光を適応した天球を配置。カメラは広角気味に設定、やや俯瞰的なアングルで小物を撮影するような感じにします。
各種設定を見直したのちラジオシティでレンダリング。ターゲットがDMなのでサイズは控えめの3200 x 1800。4日かかりました。マシンが焼けちゃいそうだったので外出中もエアコンつけっぱなし。夏場の長時間レンダリングは過酷ですね。
仕上がったものをPhotoshopでレタッチして完成。拡散、影、GIと成分ごとにレイヤー分けして出力してくれるCINEMA 4Dのマルチパスレンダリングは便利。
モノクロ刷りのパンフ用としてガラス細工風のものもついでに制作。こちらはGIは用いていませんが、せっかくのガラスなのでコースティクスを使用。同じ3200 x 1800でレンダリングしようとしたら全く進まず入稿に間に合わなさそうだったので急遽1920 x 1080に変更。それでも20時間以上要しました。恐るべし鏡面反射&屈折透過。(※ご来場いただければバレてしまいますが、パンフ表紙のイメージが若干解像度不足気味なのはこのためです。ごめんなさいゴメンナサイ…)